アメリカ
カナダ
アルゼンチン
ブラジル
ボリビア
イスラエル
インド
インドネシア
シンガポール
韓国
スイス
サウジアラビア
|
スイス・ジュネーブ発
スイスのミルクは、なぜおいしい?
|
斉藤聡克 |
スイスといえば、チーズ、ヨーグルト、チョコレートなどミルクを使用した食べ物がおいしいですね。それは、原料になるミルクそのものが違うのです。スイスの乳牛は、冬の寒い期間を除き、基本的には放牧されています。春になると暖かい平野部にて放牧され、夏の暑い時期になると涼しい高原地帯に移動し、その土地の草を食べるのです。
牛たちの食べる草というのは、花あり、ハーブありのバラエティーに富んだもので、どのような種類の草を食べるかによって出てくるミルクの味も違ってきます。例えばチーズで有名なグリュイエール地方の乳牛は、放牧地帯に生えている、少なくとも12種類もの草を食べ、そのアロマは75種類と言われています。ですから、きれいな空気のもとで放牧され、自然の牧草を食べた牛から出るミルクはおいしいわけですね。
|