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ブラジル・サンパウロ発

お国変わればカップヌードルも変わる

金原正幸

 ブラジルは世界最大のイタリア移民の国ですので、麺といえば当然スパゲッティ。しかし残念ながら、シコシコのアルデンテにお目にかかれることはめったになく、「なんでここまで茹でちゃうの?」と思うほどのグニャグニャ麺なのです。他のイタリア料理はおいしいのになぜ? 私の長年の疑問でありました。
 さて、そんな折、ニッシンラーメン(こちらでは味の素との合弁会社でインスタント麺の製造販売を行っている)からブラジル製カップヌードルが新登場。早速試してみると、日本製のものとも米国製のものとも違い、なんとも表現しがたい食感なのです。しいていえばグニャグニャ、モチモチといった感じ。味も塩味がかなり強く、日本人には明らかにしょっぱいもの。不思議に思い、ニッシンの営業部長に尋ねると、「ブラジル人向けにわざとそうしています。ブラジル人は日本人と違い、スパゲッティは柔らかくないと食べない。それはインスタントラーメンも同様です。スープも日本のもので試すと必ず大量に塩を振る。そこで最初から塩分は日本の基準の倍になっています」とのこと。まさに「郷に入れば郷に従え」ですね。
 ブラジル人には、インスタントラーメンのスープをわざわざ捨てて、スパゲッティのようにしてから、塩をふって食べる人が結構いるそうです。また、たくさん作りすぎて食べられないと冷蔵庫に入れておき、また後で食べたりします。ちなみに日本人が大好きなカレーヌードルはブラジル人には全く人気がないため、発売の予定は一切なしとのこと。(残念!)そう考えると日本のシコシコスパゲッティをブラジル人に食べさせたら、「こんな堅いもの食わせるな!」と怒るかもしれません。お国が変わり、人が変われば、美味の定義もまた変わる。他の国のカップヌードルも試してみたくなりました。


■金原正幸プロフィール

在住 ブラジル・サンパウロ
会社名 BRAZIL AT ONCE COMERCIO E REPRESENTACAO LTDA.
e-mail mkim2501@hotmail.com
事業内容 ブラジルを中心とした南米製品の輸出業務全般、貿易代行等





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