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アルゼンチン・ブエノスアイレス発
マラドーナ来日騒動の裏話
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相川知子 |
ワールドカップが日本で開催されるのを機に、アルゼンチン出身のサッカー界のスーパースター、マラドーナが日本入国申請をした。当初は麻薬所持前科で拒否されたが、アルゼンチンが「スポーツ観光特命大使」というお墨つきをくれて、最終的には入国許可となった。
しかし、ビザをなかなか取りに行かなかったことから「最初に拒否されたから、ヘソをまげている」と日本のメディアが報道。「許可は出たが、行かない可能性も」との声に、マラドーナスタッフとして日本行きのコーディネーションをしながら、ニュースというのは不思議だと思った。誰も彼と話をしていないのに、そして来日の準備も進んでいるのに。
日本でも、同じようなことが起こった。決勝戦。翌日の新聞に、「貴賓室で紳士ばかりの中、でっぷり太った場違いのマラドーナ」とあたかも見たかのように書いてある。しかし、彼は貴賓室を嫌い、友人に席を譲って、一般のプレステージで祭典の臨場感を堪能していたのだ。
帰りの車の中、少しだけれども、79年に日本で行われたワールドユースで優勝した時の想い出を語ってくれた。どんな部屋だったかまで覚えているそうだ。毎回、素顔のブエノスアイレスの情報を提供しているが、今回、素顔のマラドーナがここで少しでも紹介できて嬉しく思っている。
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