事業内容・事業の展開

環境保護を視野において、フィリピンの農産物に、より高い付加価値をつける手段の一つとして、農産物を原料とした、木材製品や化石製品の代替品の開発も考慮し、総合的な農産物関連商品の市場開発を目指す事業展開を行ないます。

<目標>
* フィリピンの小規模農家に、より効率的な経営を行っていただくためのサポートとして、農産物の生産、加工、流通、販売にわたるシステムを開発する。
* 生産面では、単価の高い作物や育成期間が短く継続的な収穫ができる作物の市場開拓を行ない、その作物の栽培を農家へ奨励する。
* イモ類の澱粉を利用したバイオマス技術(燃料用アルコール、生分解性プラスティック、等)について調査し、小規模、小資本での導入を目指す。
* 森林保護を考慮し、樹木よりも生育が早い「竹」を素材とした建材の開発支援および市場開拓を行なう。
* フィリピン産繊維(絹・麻・バナナ・等々)を使用した製品(布・紙・等々)の市場開拓および製造支援を行なう。
* 絹を原料とした化粧品その他の工業製品の開発支援および市場開拓を行なう。
* 都市で働く方々に憩いの場を提供できる観光農園の開設を行なう。
* 上記事業を推進する手段ならびに後続の起業家への支援も考慮したコンピューター・ネットワークの構築を行なう。

<展開>
上記目標を達成するためには、フィリピンの農業の現状を充分に把握することと、関係する方々の信用とご協力を得ることが不可欠であると考えます。
また、この準備には数年を要するものと考えますので、当初は参入のしやすい事業から開始し、事業実績を高めることによって、目標とする事業の総合的なネットワークを作りたいと考えます。
このため、営業初年度(2003年1月〜12月)は、フィリピン農業の現状把握を目的として、小規模農家の営農環境を整えることを目標とします。

<初年度事業予定>
1. フィリピン国内の野菜の直販
フィリピンでは、生鮮野菜を輸送する保冷車と生鮮食料品を一時保管する保冷倉庫が不足しています。ここに投資をして生鮮野菜の流通に参入することで、農家の現状を把握することを検討しています。

2. 日本向け輸出のオクラの包装に使用されるネットの仕入及び販売
フィリピンで生産される野菜の一部は、日本へも輸出されています。この中でオクラの包装に使われるネットを日本から仕入れ、フィリピンのオクラ生産者に販売することで、貿易実務を学ぶとともに、プラスティック・ネットを通して、生分解性プラスティックの用途やコストなどを調査することを検討しています。

3. 手漉き紙関連事業への参入
フィリピンには、バナナやパイナップルなど、この国特産の繊維パルプを使用した、手漉き紙の工房があります。
また、各地に先住民族の素朴なデザインがあります。
この両者を組み合わせた、紙製品の開発を支援し、販売市場の開拓を検討しています。
また、日本の紙業界に、原料としてケナフやバナナのパルプを輸出する。

4. 絹パウダー市場への参入
絹には、人体にアレルギーを起こしにくい生体親和性や紫外線遮断性能などの特性があると言われています。このため、最近では、衣料用繊維として改めて見直されているだけでなく、コンタクトレンズ、化粧品など工業用資材の新素材としての利用も進んでいます。また、絹はアミノ酸で構成される良質なタンパク質であるため、栄養補助食品や成人病予防食品としても利用されています。
フィリピンの養蚕関係機関に、絹をパウダー化する技術を提供し、そこで生産されたパウダーを販売します。


事業展開上の課題

当社の目標を達成するためには、段階的な短期目標を設定し、それをクリアしていかなければなりません。
第1段階としては、事業関連事項の全般的なデータの収集を行ない、実施可能な分野と規模を検討することとしました。

<フィリピン国内における野菜の直売事業>
フィリピンの主要都市における市場調査を行ない、消費動向の調査を行なうとともに、各地で作られている野菜の品種と品質の調査も行ない、消費者のニーズを各生産者に伝えられるシステムを検討していきます。

<繊維関連事業>
1. パルプ販売
ケナフ、サラゴ、バナナ、などの原料の特質を把握するとともに、栽培現状、パルプ工場の現状などを調査します。

2. 手漉き製紙
手漉き紙を使用した、製品開発をするとともに、特殊紙を製紙できる技術指導などを検討しています。

3. 布
バナナ、パイナップルなどフィリピン特産の繊維を使用した布地の市場調査を行うとともに、バナナやパイナップルの繊維を原料とした手漉き紙から作られた紙布(しふ)による衣服の市場開拓なども検討します。

4. 絹を原料とする各種製品
絹パウダーを使用した製品の調査と、フィリピン国内の販売を考慮した市場調査など行います。

<バイオ関連事業>
1. 生分解性プラスティック
ヨーロッパにおけるバイオポリマー及びバイオプラスティックについての概略の調査を行ないました。
今後は、フィリピン国内における同分野の研究者の情報と市場についての調査を予定しています。

2. 燃料用アルコール
穀物澱粉や糖から作られるアルコールの、化石燃料に代わる用途の調査とその研究者の情報を集めています。