ここで説明することを理解してもらうためには、ちょっとした集中力が必要です。
一度屋外へ出て、新鮮な空気を吸い込んでリフレッシュしてから始めましょう。

さぁ、頭がすっきりしましたか? それでは始めますよ。
まず、この宇宙がなにからできているかという話です。
この宇宙のすべては5つの元素からできています。 人間の身体はその5元素と魂からできています。

5元素とは:
1. 地
2. 水
3. 火
4. 風
5. 空

人間の身体がこれら5元素からできていると言っても、 まさか人間が泥の固まりで、その真ん中に火が燃えていて、 頭のほうが雲に覆われていて、内部の空洞を風が吹き抜けていく、それが人間だ… なんで言っているわけではありませんよ。
ここで理解してほしいことは、 「地、水、火、風、空」が人間の身体を作っている基本要素であり、 すべてのことが5元素で説明がつくということです。
例えば、中身が詰まって固い部分は地から成り、 消化をつかさどる消化酵素は火から成り、空洞の部分は空から成っています。

この5元素は身体の中では、 その組み合わせによって3つの種類の生命エネルギーを形成しています。
アーユルヴェーダでは、この生命エネルギーを「ドーシャ」といい、 3種類あるため「トリ・ドーシャ」と呼んでいます(トリは3つの意)。
これら3つのドーシャはそれぞれサンスクリット語で 「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」と呼ばれます。

ヴァータは風と空から成っています。 ピッタは火から成っています。 カパは地と水から成っています。

どうです、驚いたでしょう。
人間の身体が こんなにも自然そのものだとは思っていなかったのではないでしょうか。

アーユルヴェーダには、他にも重要な基本原理があります。簡単に説明しましょう。

1. ダートゥ: 身体を維持し、栄養を運ぶ基本的な組織です。 人体組織には乳び、血液、筋肉、脂肪、骨、骨髄、精子・卵子の7種類があります。 健康を保つためには、 それぞれのダートゥが正しい量でバランスを保っていることが大切です。
2. マラ: 代謝作用の結果、体内に溜まる老廃物です。尿、便、汗などが主なマラです。 健康を維持するにはマラを正しく排出することも大切です。 マラの蓄積は多くの病気の原因となります。
3. スロータス: 体内で食べ物、ダートゥ、マラ、ドーシャなどを運搬する経路を スロータスといいます。 こうしたいろいろなものが所定の場所に運ばれるためには、 スロータスが正しく機能していなければなりません。 スロータスの閉塞は多くの病気の原因になります。
4. アグニ: 消化酵素で、1つの物質を別の物質に変える働きをします。

健康を保つためには、こうした要素がバランスを保つことが大切です。
これらは互いに関係しあっており、 直接的にも間接的にもドーシャのバランス維持に影響しています。

よく理解できたでしょうか。
理解できたら、 次のページ に進みましょう。